加湿器の除菌剤は危険?種類や成分、安全な除菌剤を解説
- 三協製薬株式会社

- 11月12日
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加湿器の除菌剤には、さまざまな製品があります。しかし、中には効果が不確かで、アレルギーなどの危険があるものもあります。加湿器の除菌剤の種類や成分、おすすめの安全な除菌剤などをわかりやすく紹介します。
目次
加湿器の除菌剤とは?
加湿器の除菌剤とは、加湿器のタンク内の水に入れることで雑菌の繁殖を防ぎ、カビやぬめり、臭いを防ぐ製品です。大別して、タンク内だけ除菌するタンク除菌系の除菌剤、タンク内の除菌だけでなく、部屋全体の空間除菌をうたう空間除菌系の除菌剤の2種類があります。

空間除菌系の除菌剤
空間除菌系の除菌剤は、加湿器のタンク内の水に混ぜて稼働させることで、部屋の空気を除菌することをうたうものです。①次亜塩素酸水や②銀イオン水を主成分としているものがあります。いずれにしても、薬剤を空間に撒き散らすことになるため健康に悪影響を及ぼすおそれがあります。

①次亜塩素酸水を空間散布する危険性
空間除菌系の除菌剤に使われる次亜塩素酸水は、次亜塩素酸を主成分とする酸性から弱酸性の溶液です。酸化作用により除菌やウイルスを不活性化させる効果があり、コロナ禍ではテーブルやドアノブの拭き掃除に活用されました。しかし、加湿器などによって空間に散布すると、目や皮膚に付着して炎症が起こったり、吸い込んで呼吸器に悪影響が出る恐れがあり、危険です。行政機関も注意を呼びかけています。(下記リンク参照)
また次亜塩素酸水は金属を錆びやすくする作用もあるため家電製品を故障させる原因となるおそれがあります。
次亜塩素酸ナトリウムと次亜塩素酸水の違いに注意
次亜塩素酸水ではなく、名前が似ている次亜塩素酸ナトリウムを加湿器に誤って投入したことによる中毒事故も起きています。次亜塩素酸ナトリウムは、一般家庭でも使われている塩素系漂白剤の主成分です。
ある福祉施設で加湿器に次亜塩素酸ナトリウムを補充し、施設内に次亜塩素酸ナトリウムを含む水蒸気が飛散し、入所者にお茶を提供していた作業者に吐き気や咳込み等の症状が出て救急搬送されました。
②銀イオン水を空間散布する危険性
銀イオン水とは、水に銀イオン(Ag+)を溶かした水です。抗菌効果に大変優れています。
しかし、銀イオン水が加湿器を通して空中散布されると、目や皮膚に付着したり、吸入したりして体内に取り込まれると、金属アレルギーを発症させたり、症状を悪化させるおそれがあります。
空間除菌は存在しない
そもそも空間除菌には根拠がないとされています。
除菌剤を加湿器に入れて空間噴霧することによる空間の除菌効果は科学的に認められておらず、薬機法に基づいて、空間用の除菌剤として承認された次亜塩素酸水はありません。
消費者庁は、大幸薬品の空間除菌をうたった製品の「クレベリン」について、室内空間に浮遊するウイルスや菌の除去に効果があるとした広告表示には、合理的な根拠ないとして、表示の取りやめなどを命じる措置命令を出しています。
韓国での加湿器殺菌剤事件
韓国では、加湿器殺菌剤を使用したことにより死者約1000人、負傷者約4300人を出す事件がありました。これは、同殺菌剤に含まれるポリヘキサメチレングアニジン(PHMG)という殺菌成分を持つ化学物質によるもので、吸い込んだ多くの人が肺疾患にかかりました。
タンク除菌系の除菌剤
タンク除菌系の除菌剤には、プラチナ系や銀系の粉状のものや界面活性剤系の液体のものがあります。いずれも、タンク内の水に加えることで雑菌の繁殖を妨げ、ぬめりやピンクカビ、臭いを防ぎます。
粉状のものは、フィルターの目詰まりの原因となってしまったりするデメリットがあります。一方で、界面活性剤系の除菌剤は、液体のため目詰まりを起こすことはありません。
三協製薬の「赤ちゃんにも優しい加湿器の除菌剤」は植物由来成分を使った界面活性剤系の除菌剤で、空間に薬剤を撒き散らさず、赤ちゃんやペットがいても安心してお使いいただけます。加湿器のタンクの内部のみをしっかり除菌することで、カビやぬめり、臭いを防ぎます。
※すべてのぬめりを除去するわけではないので、清潔に保つために定期的な掃除は必要です。
※スチーム式加湿器、タンク加熱式加湿器にはご使用いただけません。
下記リンクよりお買い求めいただけます。
製品紹介ページは以下のリンクからご覧いただけます。
まとめ
加湿器の除菌剤にはさまざまな種類があり、大きく分けるとタンクのみの除菌剤と、空間除菌もできるとうたうものの2種類があります。しかし、空間除菌をうたうものは、根拠がない上に、次亜塩素酸水や銀イオン水などの薬品を空中に散布するため、健康被害や家電製品などを故障させるおそれがあり危険です。三協製薬の「赤ちゃんにも優しい加湿器の除菌剤」はタンクのみ除菌剤であり、成分も植物由来の安全なものを使うことで、赤ちゃんやペットのいるご家庭でも安心してお使いいただけます。




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