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執筆者の写真三協製薬株式会社

GLP-1とは?ダイエット効果、購入・入手方法、保険適用かなどを解説

更新日:10 時間前


GLP-1とは?ダイエット効果、副作用、保険適用かなどを解説


痩せるホルモンと言われるGLP-1。

GLP-1と同じ働きを持つ糖尿病治療薬がダイエットに効果があるとして注目されています。ダイエットの仕組みや効果、危険性などを解説します。




目次





GLP-1とは?


GLP-1とは、私たちの体内にあるホルモンで、食後に血糖値(血液中のブドウ糖の量)が上がると小腸から分泌され、すい臓にインスリンの分泌を促します。


インスリンが分泌されると血液中のブドウ糖が細胞に取り込まれ、エネルギーとして消費されたり、脂肪細胞に脂肪として取り込まれたりします。



糖尿病とは?


糖尿病とは、インスリンが膵臓から分泌されなくなったり(1型糖尿病)、分泌量が少なくなったり、分泌されてもうまく働かなくなったり(2型糖尿病)して、血糖値が高い状態が続いてしまう病気です。


血糖値が高いままだと、血管などが傷つき最悪の場合、足の切断や失明、心臓病など死につながります。



GLP-1受容体作動薬の働き


GLP-1受容体作動薬の働き わかりやすく図解

糖尿病治療のために、GLP-1の作用を使って、インスリンをすい臓から分泌させ血糖値を下げようというのがGLP-1受容体作動薬の仕組みです。


GLP-1受容体作動薬は、分解されるのが早いというGLP-1の欠点を改良し、分解されにくくし効果が長く持続するようにしたものです


日本人はインスリンを分泌させる能力が低いとされていますが、GLP-1受容体作動薬は、インスリン分泌を促進させ、低血糖をほとんど起こさずに優れた血糖改善効果を示すため、日本人の2型糖尿病のある方に適した薬剤として期待されています


インスリンの分泌を促す薬のため、インスリン分泌能力がほとんどない1型糖尿病の方には使えません。


多くのGLP-1受容体作動薬は糖尿病治療に用いられますが、ダイエット効果があるためウゴービのように肥満症の治療に使われているものもあります



GLP-1受容体作動薬のダイエット効果


GLP-1受容体作動薬のダイエット効果


GLP-1受容体作動薬にはインスリンの分泌促進作用のほかに、以下のようなさまざまな効果があるためダイエットに効果があるとして注目されています



過剰な食欲を抑える


食後、食べ物が消化され血糖値が高くなると、満腹中枢が働き満腹だと感じます。

GLP-1は、この満腹中枢に直接働きかけることで過剰な食欲を抑えて食べ過ぎを防ぎます。


食欲そのものが減るので、食べることを我慢する必要がほとんどなくなり、ストレスなく痩せられます



満腹感を持続させる


食べ物は胃で消化されると、小腸へ少しずつ送られます。

GLP-1は、食べ物が小腸へ送られるスピードを遅くして、食べ物が胃に入っている時間を延ばします。


これにより、同じ量のものを食べても、食べ物が胃にある時間が長くなり満腹感が長く続きます



基礎代謝を良くする


GLP-1は、脂肪細胞に働きかけ、熱を生み出すことを助け基礎代謝を上げ、脂肪を分解しやすくします。

これにより太りにくい体質になるため、リバウンドしにくくなります



GLP-1受容体作動薬とSGLT2阻害薬の違い


GLP-1受容体作動薬と同様に、ダイエット効果もあるとして注目されている糖尿病治療薬にSGLT2阻害薬があります。


SGLT2阻害薬は、血中の余分な糖分を尿を通じて排泄し、血糖値を下げる医薬品です。


血液中のブドウ糖は、腎臓で血液から原尿(尿のもととなる液)の中に出た後、SGLT2の働きで、尿細管で再び血液中に取り込まれます。


SGLT2阻害薬は、このSGLT2の働きを妨げ尿の中に糖分を出し、そのまま排泄しすることで血糖値を下げます。


このため、SGLT2阻害薬は、インスリンの働きに頼ることなく血糖値を下げられる点が大きく異なります。このためインスリンが効きにくいインスリン抵抗性がある方でも使うことができます。


一方で、SGLT2阻害薬には、GLP-1受容体作動薬とは異なり、食欲を抑える効果は認められていません


医薬品の種類

作用

副作用

GLP-1受容体作動薬

血糖値を下げるインスリンの分泌を促進したり、食欲を抑えたりする

まれに急性膵炎、下痢、腹痛、食欲減退、悪心・嘔吐、嘔吐を伴う激しい腹痛

SGLT2阻害薬

腎臓にあるSGLT2というタンパク質を阻害して、余分な糖を尿と一緒に排出する

まれに脱水症状、頻尿、膀胱炎などの尿路感染症、性器感染症、口渇、便秘、血圧低下、腎機能障害、ケトアシドーシス



GLP-1受容体作動薬の副作用


GLP-1受容体作動薬の副作用


GLP-1受容体作動薬の副作用としては、低血糖による冷や汗、震え、動悸。下痢や便秘、胸やけなどの胃腸症状。嘔吐を伴う激しい腹痛、背中の痛み、膵炎などの症状が報告されています。

これらの症状が現れた場合は服用をやめ、医師薬剤師に相談してください



GLP-1受容体作動薬の種類と保険適用


GLP-1受容体作動薬には、飲みやすい錠剤タイプと、注射タイプの2種類があります。


摂取しやすい錠剤タイプは、デンマークの製薬会社であるノボノルディスクリベルサスのみが製造販売されています。リベルサスは別のページで解説していますのでご覧ください。


注射タイプは、ビクトーザ、ウゴービなどがあります。


錠剤タイプも注射タイプも、ダイエット目的での使用は保険適用外となり、全額自己負担の自費診療となります。



GLP-1受容体作動薬の種類と保険適用




形状

投与回数

リベルサス

錠剤

1日1回

ビクトーザ、オゼンピック、ウゴービ、バイエッタ、リキスミア、トルリシティ

注射

週1回~1日2回



主な注射タイプのものは以下の通りです。



ビクトーザ


ビクトーザも、ノボノルディスクの商標で、2型糖尿病治療薬です。有効成分は、GLP-1受容体作動薬のリラグルチドで、注射で1日1回の投与が必要です。



オゼンピック


オゼンピックも、ノボノルディスクの商標で、2型糖尿病治療薬です。

有効成分は、GLP-1受容体作動薬のセマグルチドで、注射で1週間に1回の投与が必要です。



ウゴービ


ウゴービも、ノボノルディスクの商標ですが、こちらは肥満症治療薬です。

有効成分はオゼンピックと同じくセマグルチドで、注射で1週間に1回の投与が必要です。



保険適用となるのは高血圧、脂質異常症、または2型糖尿病のいずれかを有する肥満症があり、食事療法と運動療法を行っても十分な効果が得られない人のうち、BMIが35 kg/m2以上、もしくは以下の示す肥満に関連する健康障害を2つ以上有する BMIが27 kg/m2以上がのみで、単なるダイエットは対象外となります。


耐糖能障害 (2型糖尿病、耐糖能異常)、脂質異常症(高脂血症)、高血圧症、高尿酸血症(痛風も含む)、冠動脈疾患(心筋梗塞、狭心症)脳梗塞または一過性脳虚血発作、非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD)、月経異常または女性不妊、閉塞性睡眠時無呼吸症候群、運動器疾患、肥満関連腎臓病



参考:身長と体重のBMI早見表

※BMI 27 kg/m2を黄色、BMI 35 kg/m2を赤色で塗りつぶしています。

体重╲身長

145cm

150cm

155cm

160cm

165cm

170cm

175cm

180cm

55kg

26.16

24.44

22.89

21.48

20.20

19.03

17.96

16.98

60kg

28.54

26.67

24.97

23.44

22.04

20.76

19.59

18.52

65kg

30.92

28.89

27.06

25.39

23.88

22.49

21.22

20.06

70kg

33.29

31.11

29.14

27.34

25.71

24.22

22.86

21.6

75kg

35.67

33.33

31.22

29.3

27.55

25.95

24.49

23.15

80kg

38.05

35.56

33.3

31.25

29.38

27.68

26.12

24.69

85kg

40.43

37.78

35.38

33.20

31.22

29.41

27.76

26.23

90kg

42.81

40.00

37.46

35.16

33.06

31.14

29.39

27.78

95kg

45.18

42.22

39.54

37.11

34.89

32.87

31.02

29.32

100kg

47.56

44.44

41.62

39.06

36.73

34.6

32.65

30.86



バイエッタ


バイエッタは、イギリスの製薬メーカーであるアストラゼネカの商標で、2型糖尿病治療薬です。

有効成分は、GLP-1受容体作動薬のエキセナチドで、注射で1日2回の投与が必要です。



リキスミア


リキスミアは、フランスの製薬メーカーであるサノフィの商標で、2型糖尿病治療薬です。

有効成分は、GLP-1受容体作動薬のリキシセナチドです。

注射で1日1回の投与が必要です。



トルリシティ


トルリシティは、アメリカの製薬メーカーであるイーライリリーの商標で、2型糖尿病治療薬です。

有効成分は、GLP-1受容体作動薬のデュラグルチドです。

注射で1週間に1回の投与が必要です。





GLP-1ダイエットブームと薬不足


解説したように、高いダイエット効果があるGLP-1受容体作動薬。

インターネットやテレビなどでその効果が宣伝されたことで、GLP-1受容体作動薬をダイエット目的で使う人が増えました。それによりGLP-1受容体作動薬は慢性的な薬不足の状態が続いています。


参考リンク:





GLP-1受容体作動薬の個人輸入に注意


海外から個人でGLP-1受容体作動薬を輸入することは、成分に問題があるものもあり、健康悪影響が出る可能性あるため、やめましょう。国内の医療機関で処方してもらいましょう




GLP-1についてよくある質問



GLP-1受容体作動薬を使っても痩せません、なぜですか?

回答:薬を使用して食事を減らすだけでは痩せる効果は低いです。適度な運動をしましょう

GLP-1受容体作動薬をダイエット目的で処方してもらいたいが健康保険は適用されますか?

GLP-1ダイエットはリバウンドしやすいですか?

GLP-1受容体作動薬とメトホルミンはどう違うの?

GLP-1受容体作動薬を使い始めてからどれくらいで効果がでますか?

GLP-1受容体作動薬を個人輸入しても安全ですか?




リベルサスの入手方法


リベルサスはGLP-1受容体作動薬の中で唯一の錠剤タイプで摂取しやすいお薬ですが、処方箋医薬品です。医療機関で診察を受け、医師から処方箋をもらわないと購入できません。


また、リベルサスの有効成分セマグルチドを含むジェネリック医薬品も、市販薬もありません

しかし忙しく、病院に行き薬局でリベルサスを買う時間が確保できない方も多いと思います。そんな方にオススメなのが、弊社のMedDirect(メドダイレクト)です。


予約から診察、処方、お届けまで全てオンラインで完結し、時間や場所を気にせず、いつでもどこでも気軽に購入することができます。




オンライン診療・処方サービス Med Direct(メドダイレクト)


※美容目的の処方のため保険適用外の自由診療となりますが、MedDirect(メドダイレクト)は初診料、再診料、処方料が無料で、お薬代と送料のみのご負担でリーズナブルにご利用いただけます。



GLP-1ダイエットのまとめ


・GLP-1とは、膵臓にインスリンの分泌を促すホルモン。インスリンの働きで血液中のブドウ糖が細胞に取り込まれたり、脂肪細胞に脂肪として取り込まれる。


・GLP-1には、過剰な食欲を抑えたり、満腹感を持続させる、基礎代謝を良くするなどのダイエット効果もある。


・GLP-1ダイエットでは、GLP-1に似た働きをする糖尿病治療薬のGLP-1受容体作動薬を使って痩せる


・GLP-1受容体作動薬は、購入には処方箋医薬品のため医師の診察を受け処方箋を受ける必要がある。


・副作用として、低血糖による冷や汗、動悸、下痢、便秘など胃腸症状、膵炎などが報告されている。

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