美白に効果があるとされ、さまざまな化粧品に含まれるハイドロキノン。その成分や効果、使い方、副作用、入手方法などをわかりやすく解説します。
目次
ハイドロキノンとは?
ハイドロキノンは、イチゴ類や麦芽、コーヒー、紅茶など天然にも存在する成分です。還元作用があるため、写真の現像に使われていますが、現像していた人の肌が白くなったことから美白作用のあることが発見されました。肌の漂白剤とも言われています。
肌が紫外線などの刺激を受けると、皮膚の中にある色素細胞(メラノサイト)のなかでは、チロシナーゼという酵素が活性化し、アミノ酸のチロシンがメラニンに変化し、メラニンがシミになります。
ハイドロキノンは、チロシナーゼ酵素の働きを抑えるとともに、メラノサイトそのものを減少させる作用があるため、シミの予防や、シミを目立ちにくくする効果が期待できます。
メラニンとは?
メラニンとは動植物界に広く存在する色素です。人間では眼球や皮膚、髪の毛に多くあります。
黒色メラニンと黄色メラニンの2種類があり、その比率で肌や髪の色が異なります。
黒色メラニンが多いと肌や髪は黒くなり、黄色メラニンが多いと肌は白く、髪は金髪になります。
紫外線を浴びすぎたり、老化の影響で肌のターンオーバーが乱れたりすると、黒色メラニンが増えシミやそばかすができます。
ハイドロキノンで改善が期待できるシミの種類
シミにはいくつか種類があります。ハイドロキノンは以下のシミに効果が期待できます。
老人性色素斑または日光性色素斑
紫外線が原因で、30代から発症します。薄茶色から茶色で、境界がはっきりしているます。円形や楕円形に近く、数mmから数cmで、一つだけできることもありますが、一般的には複数発生します。
肝斑(かんぱん)
主に頬骨のあたりに左右対称の薄茶色のもやもやしたシミです。原因には女性ホルモンの乱れも深く関わっていると考えられており、妊娠中や更年期の女性に発生しやすいシミです。
炎症後色素沈着
炎症後色素沈着とは、皮膚にやけどや外傷ができるなどダメージを受けた際、強い炎症が起きた後、同じ部位にできる灰褐色、茶褐色、紫褐色のシミのような色素沈着のことです。
ハイドロキノンは組み合わせ次第で相乗効果が期待できる
ハイドロキノンは以下の他の医薬品(成分)と組み合わせることで美肌目的において、さらなる効果が期待できます。
ここでは概要を記載しますので、各医薬品の詳細は別記事を参照して下さい。
トレチノインは、ビタミンA誘導体で強力なメラニン排出作用があります。皮膚の再生を促進し、細胞の成長を促すことで、多様な皮膚疾患の治療に広く用いられています。特に、ニキビ治療や光老化による肌ダメージの修復、コラーゲン生成を促進する効果が認められています。乾癬のような皮膚疾患に対しても効果的です。
ハイドロキノンは単独でも効果を得られますが、浸透性があまり高くないので、トレチノインを併用すると美白効果をより期待できます。
シナールはアスコルビン酸(ビタミンC)とパントテン酸カルシウムを有効成分とする医薬品です。
抗酸化作用、抗炎症効果、皮膚の新陳代謝の活性化などさまざまな効果があり、ニキビや吹き出物、赤みなどの皮膚トラブルを緩和し、健やかな肌や髪を維持します。
ハイチオールはL-システインを有効成分とする医薬品です。
L-システインはシナールと同様にシミの予防やシミを薄くする働きがあります。
さらに肌のターンオーバーを促進する働きがあるため、美肌に効果的です。
トラネキサム酸にはメラニン色素の生成を抑えたり、炎症を抑える作用があるため、シミを抑える働きのほか、そばかす、肝斑、老人性色素斑、傷などの色素沈着にも効果があると言われています。
ハイドロキノンの副作用と注意点
ハイドロキノンは、アメリカでは化粧品に配合できるハイドロキノンの濃度は、2%までと決められていますが、日本では化粧品に配合できるハイドロキノンの濃度の規制はなく、高濃度の化粧品や医薬品も市販されており、購入可能です。
ただし、ハイドロキノンは細胞への毒性が強いため、副作用としてかぶれることがあります。1~10%の濃度でよく使用されるますが、濃度が5%以上になると刺激が強くてかぶれる頻度も高くなります。
純度が悪い粗悪な製品や、劣化(茶色に着色)したものでは、ハイドロキノンが酸化してできるベンゾキノンという成分が多くなっていることがあります。ベンゾキノンは刺激が強いので、かぶれる恐れが高まります。
ハイドロキノンは市販品にも含まれており美白に効果は高いですが、刺激が強くかぶれることがあるため医師の処方を受け、自分の肌の状態にあったハイドロキノンを含む医薬品を処方してもらい、医師薬剤師の指導に従って使用すると安全です。
海外製品の個人輸入に注意
ハイドロキノンを含むとする海外製のクリームを使用した人に健康被害が発生した例があります。品質が不明確な海外製品を個人輸入するのではなく、医療機関で診察を受け処方してもらうようにしましょう。
参考リンク
ハイドロキノンの入手方法
美白効果が高いハイドロキノン。市販もされていますが、病院で処方してもらうと純度が高く効果的なものが手に入るほか、医師薬剤師と相談もできるため副作用についても安心して使用できます。
しかし忙しく、病院に行き薬局でハイドロキノンを含んだ医薬品を買う時間が確保できない方も多いと思います。そんな方にオススメなのが、弊社のMedDirect(メドダイレクト)です。
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さらに、ハイドロキノンだけでなく、上記のユベラやハイチオールなど相乗効果を期待できる医薬品とセットで購入できるため大変オススメです。
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