シミを薄くする効果があるとされるシナール(ビタミンC)。
その詳しい成分や、効果、市販薬と処方薬の違いなどを詳しく紹介します。
目次
シナールとは?
シナールとは、塩野義製薬の商標でビタミンCを主成分とした医療用医薬品です。
シナールには、有効成分としてビタミンC(アスコルビン酸)とビタミンB5(パントテン酸カルシウム)が含まれており、錠剤と顆粒のタイプがあります。
錠剤も顆粒も有効成分は同じですが、添加剤に違いがあります。
シナールの配合錠(1錠中)の成分と薬価
有効成分:アスコルビン酸 200mg、パントテン酸カルシウム 3mg
その他添加剤:トウモロコシデンプン、白糖、カルメロースカルシウム、ヒドロキシプロピルセルロース、ステアリン酸マグネシウム、リボフラビン、黄色5号、黄色三二酸化鉄
薬価: 6.2円
シナールの配合顆粒(1g中)の成分と薬価
シナールは有効成分によって、抗酸化作用、抗炎症効果、皮膚の新陳代謝の活性化などさまざまな効果があります。
これによりニキビや吹き出物、赤みといった皮膚トラブルを緩和し、健やかな肌や髪を維持します。
シナールとビタミンC、アスコルビン酸の違い
シナールは先ほどの説明の通り、ビタミンC(アスコルビン酸)を主成分とし、ビタミンB5(パントテン酸カルシウム)を配合した医薬品です。
ビタミンCとアスコルビン酸は同じものです。
一般的にはビタミンCと認知されていますが、それはビタミン群の一つとしての名称であり、実際の物質名をアスコルビン酸と言います。
シナールの有効成分(アスコルビン酸、パントテン酸カルシウム)とその効果
アスコルビン酸には、抗酸化作用やコラーゲンの合成、免疫機能の強化、鉄の吸収促進など、さまざまな効果があります。
抗酸化作用とコラーゲンの合成に関わるため、健やかな肌を保つことや老化防止などの美容効果を発揮します。
パントテン酸カルシウムは、パントテン酸(ビタミンB5)を安定化させたもので、エネルギー代謝やストレスへの抵抗力の向上、皮膚の健康維持などの効果を持ちます。
パントテン酸は皮膚の新陳代謝を促し、皮膚の弾力性と水分保持能力を向上させるため、美しい肌を保つことができます。
さらに、パントテン酸(ビタミンB5)にはアスコルビン酸(ビタミンC)の働きを補助する役割があるため、シナールを服用することでビタミンCとビタミンB5の相乗効果が得られます。
シナールの効果
シナールは美容目的で使用されることが多く、服用することで美肌・美白効果が期待できます。
アスコルビン酸とパントテン酸カルシウムの効果によって、シミの原因となるメラニン色素の産生を抑えたり、メラニン色素の還元を促進することでシミを薄くする美白効果があります。
さらに、抗酸化作用によって細胞の老化を防ぎ、コラーゲンの生成を促して肌のうるおいやハリを保ちます。
シナールは組み合わせ次第で更なる相乗効果が期待できる
シナールは以下の他の医薬品(成分)と組み合わせることで美肌・美白目的において、さらなる効果が期待できます。
ここでは概要を記載しますので、各医薬品の詳細は別記事を参照して下さい。
ユベラはビタミンEを有効成分とする医薬品です。
ビタミンEは強い抗酸化力があり、細胞を活性酸素から守る働きがあります。
働きがあります。 ビタミンCと同時に摂取することで、ビタミンCは効力を失ったビタミンEを活性化させるため、抗酸化作用が向上し、美肌効果も向上します。
ハイチオールはL-システインを有効成分とする医薬品です。
L-システインはシナールと同様にシミの予防やシミを薄くする働きがあります。
さらに肌のターンオーバーを促進する働きがあるため、美肌に効果的です。
ビフロキシン配合錠はビタミンB2とB6を有効成分とする医薬品です。
ビタミンB2とB6は皮膚や粘膜を正常に保つのに必要で、不足すると肌荒れの原因になります。
フルスルチアミン錠はビタミンB1を有効成分とする医薬品です。
ビタミンB1は肌荒れを改善したり、肌のハリやツヤの回復などに効果があります。
トラネキサム酸にはメラニン色素の生成を抑えたり、炎症を抑える作用があるため、シミを抑える働きの他、そばかす、肝斑、老人性色素斑、傷などの色素沈着にも効果があると言われています。
シナールの市販薬と処方薬の違い
シナールには薬局等で入手できる市販薬と医師の診察を受け病院で処方してもらう医療用医薬品があります。
シナールの市販薬と処方薬では以下のような違いがあります。
商品名 | 区分 | 医師の診察 | 入手場所 |
シナール | 医療用医薬品 | 必要 | 処方受付のある薬局 |
シナールEX | 第3類医薬品 | 不要 | ドラッグストア |
一般的にシナールというと、医師が処方する医療用医薬品のことを指します。
しかし、塩野義製薬からドラッグストア等で一般の人が買いやすいように「シナールEX」という市販薬も販売されています。
それぞれ配合されている成分や量に違いがあります。
以下は添加剤を除き、1錠当たりの有効成分と含有量を表記しています。
商品名 | 有効成分(1錠当たり) |
シナール | ビタミンC(アスコルビン酸) 200mg ビタミンB5(パントテン酸カルシウム) 3mg |
シナールEX | ビタミンC(アスコルビン酸) 162.5mg ビタミンC(アスコルビン酸カルシウム) 5.04mg ビタミンB2誘導体(リボフラビン酪酸エステル) 1mg ビタミンE(酢酸d-α-トコフェロール) 2.5mg |
※シナール配合錠とシナールEXチュアブル錠で比較。
処方薬のシナールの方がシナールEXより主成分であるアスコルビン酸含有量が多いことがわかります。
また、市販薬のシナールEXではビタミンCとしてアスコルビン酸とアスコルビン酸カルシウムの2種類が含まれています。
アスコルビン酸の摂取量が1日2000mgを超える可能性がある場合、医療用医薬品としての扱いになってしまうため、市販薬のシナールEXはこの基準を超えないようにアスコルビン酸カルシウムという別の物質で代用しています。
シナールの副作用
頻度は不明ですが、シナールの副作用として胃の不快感や悪心、吐き気、嘔吐、下痢などが報告されています。そのような症状が出た場合は直ちに服用をやめ、医師や薬剤師に相談してください。
シナールの注意点
シナールは体に必要なビタミンで構成されます。そのためどんな方でもご服用いただけますが、シナールを服用すると、アスコルビン酸の働きで尿中の糖やビリルビンが検出しにくくなり、糖尿病や肝機能障害の検査に支障がでることがあります。
シナール服用中に病院を受診する際は、内服中のお薬として必ず申し出てください。
シナールの供給不足
シナールを製造する塩野義製薬では、シナールの継続的な需要増加のため2022年10月から出荷調整をしていましたが、増産体制を整え24年8月から出荷調整を解除しました。
しかし現在でもシナール不足は解消していない状況です。
参考リンク:シナール配合錠・配合顆粒 限定出荷解除のお知らせ
シナールの後発医薬品(ジェネリック医薬品)
シナールには、として東和薬品の製造販売するシーピー配合顆粒があります。
ジェネリック医薬品とは先発薬と同じ有効成分を含み同じ効果を発揮するお薬です。
販売元 | 医薬品名 | 薬価 |
塩野義製薬 | シナール配合錠 | 6.2円/1錠 |
塩野義製薬 | シナール配合顆粒 | 6.3円/1g |
東和薬品 | シーピー配合顆粒 | 6.3円/1g |
シナールについてよくある質問
以下にシナールについて、よくある質問とその回答をまとめました。
シナールに市販薬はありますか?
答え:ありますが、有効成分の配合量が異なります。処方薬は1錠中か1g中にアスコルビン酸が200mg、パントテン酸カルシウムが3mg含みます。しかし、市販薬は数種類ありますが、いずれも処方薬よりも有効成分の配合量が少なくなっています。
シナールの効果はどれくらいですか?
シナールを保険を使って処方してもらうことはできますか?
シナールは供給不足だそうですが、代替品はありますか?
シナールを服用すると白髪が増えますか?
シナールを服用すると太ることはありますか?
シナールの供給不足はいつ解消されますか?
シナールの入手方法
供給不足の状態が続き、なかなか手に入れることができないシナール。
そんな方にオススメなのが、弊社のMedDirect(メドダイレクト)です。
メドダイレクトでは、シナールの代わりに、シナールの有効成分であるビタミンCとサプリメントを処方しています。
予約から診察、処方、お届けまで全てオンラインで完結し、時間や場所を気にせず、いつでもどこでも気軽に購入することができます。
さらに、上記のユベラやハイチオールなど相乗効果を期待できる医薬品とセットで購入できるため大変オススメです。
※美容目的の処方のため保険適用外の自由診療となりますが、MedDirect(メドダイレクト)は初診料、再診料、処方料が無料で、お薬代と送料のみのご負担でリーズナブルにご利用いただけます。
MedDirectでのセット内容とご利用料金
メドダイレクトではシナールの代替品のビタミンCのサプリメントを8プランで提供しています。
一番お求めやすい価格の美肌プランでは、ビタミンCのサプリメントに加え、ハイチオールの代替品のL-システインのサプリメント、ビフロキシン配合錠、フルスルチアミン錠をセットにして30日分を初回4,430円、次回以降3,130円でご提供しております。
いずれも税込み価格です。
他にも、上記プランの内容にユベラを加えたプランなどさまざまなプランをご用意しております。詳細は、MedDirect(メドダイレクト)取り扱い医薬品をご覧ください。
以下の表は、シナールを含むプランの一覧です。
プラン名 | 美肌ケア | 美肌ケアプレミアム | 美白対策 | 美白対策内外アプローチ | ニキビ痕改善 | ニキビ・毛穴改善 | エイジングケア | エイジングケア根本対策 |
処方内容 | シナール代替ビタミンCサプリ、ハイチオール代替L-システインサプリ、ビフロキシン配合錠、フルスルチアミン錠25mg | シナール代替ビタミンCサプリ、ハイチオール代替L-システインサプリ、ビフロキシン配合錠、フルスルチアミン錠25mg、ユベラ錠50mg | シナール代替ビタミンCサプリ、ハイチオール代替L-システインサプリ、トランサミン250mg、ユベラ50mg | シナール代替ビタミンCサプリ、ハイチオール代替L-システインサプリ、トランサミン250mg、ハイドロキノン4% | シナール代替ビタミンCサプリ、ハイチオール代替L-システインサプリ、トランサミン250mg、ハイドロキノン4%、ユベラ50mg、トレチノイン0.025% | シナール代替ビタミンCサプリ、ハイチオール代替L-システインサプリ、ユベラ50mg、ディフェリンゲル0.1%、ビフロキシン配合錠、フルスルチアミン錠25mg | シナール代替ビタミンCサプリ、ハイチオール代替L-システインサプリ、トランサミン250mg、ユベラ50mg、ミヤBM、ビオチン散0.2% | シナール代替ビタミンCサプリ、ハイチオール代替L-システインサプリ、ユベラ50mg、ビオチン散0.2%、ビフロキシン配合錠、フルスルチアミン錠25mg、BIOPORT CB |
初回料金(1ヶ月) | 4,430円 | 5,020円 | 6,480円 | 10,750円 | 16,030円 | 6,850円 | 9,480円 | 13,360円 |
2回目以降(1ヶ月) | 3,130円 | 3,720円 | 5,180円 | 9,440円 | 14,730円 | 5,550円 | 8,180円 | 12,060円 |
シナールについてまとめ
・シナールはビタミンC(アスコルビン酸)を主成分とする医療用医薬品で、ビタミンB5(パントテン酸カルシウム)も含む。
・抗酸化作用や抗炎症効果、皮膚の新陳代謝の活性化作用などがあり、ニキビや吹き出物、赤みといった皮膚トラブルを緩和し、健やかで美しい肌や髪を維持する。
・ユベラやハイチオールなどの医薬品と組み合わせると相乗効果を発揮する。
・シナールには原則として医師の処方箋が必要な処方薬とドラッグストアで買える市販薬があるが、処方薬の方が有効成分の含有量が多いため、より高い効果が期待できる。
・服用して異常を感じたらすぐに服用をやめ医師薬剤師に相談する。
・継続的な需要増加のため供給不足になっている。
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