美肌に効果があるとされるハイチオール。
その詳しい成分や効果、副作用、市販薬のハイチオールと処方薬のハイチオールの違い、入手方法を、わかりやすく解説します。
目次
ハイチオールの美容効果
ハイチオールは組み合わせ次第で相乗効果が期待できる
ハイチオールの入手方法
ハイチオールとは?有効成分は?
ハイチオールとは、エスエス製薬の商標で、L- システインというアミノ酸を主成分とする医療用医薬品です。
ハイチオールには、錠剤タイプと散剤タイプがあります。有効成分は同じですが、添加剤に違いがあります。
ハイチオール錠40(1錠中)の成分
有効成分:L-システイン 40mg
その他添加剤:結晶セルロース、低 置換度ヒドロキシプロピルセルロース、ヒプロメロース、ステアリン酸マグネシウム、タルク
ハイチオール錠80(1錠中)の成分
ハイチオール散32%(1g中)の成分
L-システインとは?
L-システインは、皮膚の代謝や肝臓の解毒作用に関係があるアミノ酸として知られています。
体内で作ることができるため成人では非必須アミノ酸ですが、乳幼児では必須アミノ酸とされています。
硫黄を含む「含硫アミノ酸」の一つで独特のにおいがあり、水にはあまり溶けません。
レバーや魚類、鶏卵、ニンニク、タマネギ、ブロッコリー、芽キャベツなどに含まれています。
ハイチオールの美容効果
ハイチオールの有効成分L-システインには次のように、さまざまな美容的な効果があります。
・シミのもとになるメラニンの過剰な生成を抑制
肌が紫外線などの刺激を受けると、皮膚の中にある色素細胞(メラノサイト)のなかでは、チロシナーゼという酵素が活性化し、アミノ酸のチロシンがシミのもとになる黒色メラニンに変化します。
L-システインはビタミンCとともに、チロシナーゼ酵素の活性化を阻み、チロシンをシミのもとにならない黄色メラニンに変化させます。
メラニンとは
メラニンとは動植物界に広く存在する色素です。人間では眼球や皮膚、髪の毛に多くあります。
黒色メラニンと黄色メラニンの2種類があり、その比率で肌や髪の色が異なります。
黒色メラニンが多いと肌や髪は黒くなり、黄色メラニンが多いと肌は白く、髪は金髪になります。
・肌の代謝(ターンオーバー)の正常化
L-システインには、肌の代謝(ターンオーバー)を正常化するはたらきがあります。
これによりシミやそばかす、肌荒れなどの肌トラブルの改善が期待できます。
・抗酸化作用
L-システインには、ストレスや紫外線で生まれた活性酸素を取り除く抗酸化作用があります。
活性酸素は増え過ぎると細胞にダメージを与え、肌荒れなどの肌トラブルを引き起こします。
ハイチオールは活性酸素を除去し、肌トラブルを改善する効果が期待できます。
ハイチオールは組み合わせ次第で相乗効果が期待できる
ハイチオールは以下の他の医薬品(成分)と組み合わせることで美肌目的において、さらなる効果が期待できます。
ここでは概要を記載しますので、各医薬品の詳細は別記事を参照して下さい。
ユベラはビタミンEを有効成分とする医薬品です。
ビタミンEは強い抗酸化力があり、細胞を活性酸素から守る働きがあります。
シナールはアスコルビン酸(ビタミンC)とパントテン酸カルシウムを有効成分とする医薬品です。
抗酸化作用、抗炎症効果、皮膚の新陳代謝の活性化などさまざまな効果があり、ニキビや吹き出物、赤みなどの皮膚トラブルを緩和し、健やかな肌や髪を維持します。
ビフロキシン配合錠はビタミンB2とB6を有効成分とする医薬品です。
ビタミンB2とB6は皮膚や粘膜を正常に保つのに必要で、不足すると肌荒れの原因になります。
フルスルチアミン錠はビタミンB1を有効成分とする医薬品です。
ビタミンB1は肌荒れを改善したり、肌のハリやツヤの回復などに効果があります。
トラネキサム酸にはメラニン色素の生成を抑えたり、炎症を抑える作用があるため、シミを抑える働きのほか、そばかす、肝斑、老人性色素斑、傷などの色素沈着にも効果があると言われています。
市販薬のハイチオールと処方薬のハイチオールの違い
市販薬のハイチオールと処方薬のハイチオールには以下の違いがあります。
処方薬はL-システインのみを含む
病院など医療機関で処方される久光製薬のハイチオールは、有効成分としてL-システインのみを含む薬です。
シミやそばかすなど肌トラブルの改善などを目的として処方されます。
処方箋がないと購入できません。
※エスエス製薬の医療用医薬品事業は2004年、久光製薬に譲渡されたため、医療用医薬品のハイチオールは久光製薬が作っています。
市販薬はL-システイン以外の有効成分も含む
エスエス製薬が市販するハイチオールCプラス2やハイチオールCホワイティアは、L-システインのほかに、ビタミンCやパントテン酸カルシウムも含みます。
ビタミンCはメラニンの生成を抑制し、パントテン酸カルシウムは新陳代謝を正常化します。
ドラックストアで購入できますが、1錠あたりのL-システイン含有量は処方薬よりも少ないです。
商品名 | 区分 | 処方箋 | 入手場所 |
ハイチオール | 医療用医薬品 | 必要 | 処方受付のある薬局 |
ハイチオールCプラス2など | 第3類医薬品 | 不要 | ドラッグストア |
ハイチオールの副作用と注意点
ハイチオールの副作用
ハイチオールでは以下の副作用が報告されています。※()内は起こる頻度
・悪心(0.1~5%未満)
・下痢(0.1%未満)
・口渇(0.1%未満)
・軽度の腹痛(0.1%未満)
ハイチオールにより副作用が起こる頻度は、いずれの症状でも5%未満と低く、重大な副作用の報告もないためハイチオールは副作用のリスクが低い医薬品と言えます。
ハイチオールの注意点
併用してはいけない薬は特にありません。ただし、併用する薬があるときは念のため、医師や薬剤師に相談してください。
ハイチオールの入手方法
医療用医薬品であるハイチオールを入手するには医師の診察を受け、処方箋をもらい、薬局で購入する必要があります。
しかし毎日が忙しく、病院に行き薬局でハイチオールを買う時間が確保できない方も多いと思います。そんな方にオススメなのが、弊社のMedDirect(メドダイレクト)です。
予約から診察、処方、お届けまで全てオンラインで完結し、時間や場所を気にせず、いつでもどこでも気軽に購入することができます。
さらに、ハイチオールだけでなく、ユベラやシナールなど相乗効果を期待できる医薬品とセットで購入できるため大変オススメです。
※美容目的の処方のため保険適用外の自由診療となりますが、MedDirect(メドダイレクト)は初診料、再診料、処方料が無料で、お薬代と送料のみのご負担でリーズナブルにご利用いただけます。
Comments