美容に効果があると言われるユベラ。
その詳しい成分や効果、副作用などの注意点から入手方法までわかりやすく解説します。
目次
ユベラとは?有効成分は?
ユベラとは、製薬会社のエーザイの商標で、トコフェロール酢酸エステルやトコフェロールニコチン酸エステルなどのビタミンEを主な有効成分とする医療用医薬品です。
ユベラ錠50mg、ユベラNカプセル100mg、ユベラNソフトカプセル200mg、ユベラ軟膏の4種類があります。
有効成分は、ユベラ錠がトコフェロール酢酸エステル、ユベラNがトコフェロールニコチン酸エステル、ユベラ軟膏がトコフェロールと違いはありますが、いずれもビタミンEの1種で、効果を発揮する仕組みはほとんど変わりありません。
しかし、ユベラ錠とユベラNでは使用される病気に違いがあり、ユベラ錠は主にビタミンE欠乏症の予防や治療、しもやけの治療に、ユベラNは高血圧症や高脂血症に伴う痺れなどの症状や慢性的な動脈硬化による血流不全の治療に用います。
ユベラ軟膏は有効成分としてビタミンEの1種のトコフェロールとビタミンA油を含みます。しもやけや肌荒れに直接塗り込んで使います。
ユベラ錠50mg(1錠中)の成分
有効成分:トコフェロール酢酸エステル 50mg
その他添加剤:アラビアゴム末、黄色 5 号、カルナウバロウ、カルメロースカルシウム、含水二酸化ケイ素、軽質無水ケイ酸、酸化チタン、ステアリン酸、精製白糖、タルク、沈降炭酸カルシウム、トウモロコシデンプン、乳糖水和物、白色セラック、ヒドロキシプロピルセルロース、ポビドン、マクロゴール6000、D-マンニトール
ユベラNカプセル100mg(1錠中)の成分
ユベラNソフトカプセル200mg(1錠中)の成分
ユベラ軟膏(1g中)の成分
トコフェロール酢酸エステル、トコフェロールニコチン酸エステルとは?
ユベラ錠のトコフェロール酢酸エステルとユベラNのトコフェロールニコチン酸エステルは、いずれもビタミンEの誘導体の1種です。誘導体とは物質の一部を変化させ体内に吸収させやすくしたものです。
ビタミンEは脂溶性のビタミンで、細胞膜やミトコンドリアなどの生体膜を安定化させたり、ガンの原因のひとつである過酸化脂質の生成を抑えたりする効果が認められています。
また、手や足の先など末梢の血流を改善する効果があります。
ビタミンEは、食品だとアーモンドやナッツなどの種実類に多いほか、油脂類、穀類、魚介類、豆類、野菜類などにも含まれます。足りない場合は、ユベラなどの医薬品やサプリメントから補給する必要があります。
ビタミンEが不足するとどうなる?
ビタミンEが不足するとビタミンE欠乏症になります。ビタミンE欠乏症になると、神経や筋障害の症状や、血行が悪くなることで冷え性や頭痛、肩こり、しもやけなどを起こします。
また、抗酸化力が低下するため、肌を紫外線などの刺激から守りにくくなり、シミやシワができやすくなります。
さらに、血液中のコレステロールも酸化しやすくなるため、これが血管壁に入り込んで溜まり動脈硬化が進みます。
ユベラ錠の美容効果
美容目的で処方されることが多いユベラ錠の主成分であるトコフェロール酢酸エステルの美容的効果を解説します。
抗酸化作用でシワやシミを防ぐ
ユベラ錠の主成分トコフェロール酢酸エステルには、皮膚のシワやシミの原因のひとつである「酸化」を抑える抗酸化作用があります。
皮膚の新陳代謝を高めシミやそばかすを改善する
ユベラ錠の主成分トコフェロール酢酸エステルには、血行を良くする効果があります。血行が良くなることで肌の新陳代謝が促され、肌が正常なサイクルで生まれ変わるようになり、シミやそばかすの改善が期待できます。
ユベラ錠は組み合わせ次第で相乗効果を期待できる
ユベラ錠は以下の他の医薬品(成分)と組み合わせることで美肌目的において、さらなる効果が期待できます。
ここでは概要を記載しますので、各医薬品の詳細は別記事を参照して下さい。
シナールはアスコルビン酸(ビタミンC)とパントテン酸カルシウムを有効成分とする医薬品です。
抗酸化作用、抗炎症効果、皮膚の新陳代謝の活性化などさまざまな効果があり、ニキビや吹き出物、赤みなどの皮膚トラブルを緩和し、健やかな肌や髪を維持します。
ビフロキシン配合錠はビタミンB2とB6を有効成分とする医薬品です。
ビタミンB2とB6は皮膚や粘膜を正常に保つのに必要で、不足すると肌荒れの原因になります。
フルスルチアミン錠はビタミンB1を有効成分とする医薬品です。
ビタミンB1は肌荒れを改善したり、肌のハリやツヤの回復などに効果があります。
トラネキサム酸にはメラニン色素の生成を抑えたり、炎症を抑える作用があるため、シミを抑える働きのほか、そばかす、肝斑、老人性色素斑、傷などの色素沈着にも効果があると言われています。
ハイチオールはL-システインを有効成分とする医薬品です。
L-システインはシナールと同様にシミの予防やシミを薄くする働きがあります。
さらに肌のターンオーバーを促進する働きがあるため、美肌に効果的です。
処方薬のユベラ錠と市販薬のユベラの違い
トコフェロール酢酸エステルを含む医薬品にはユベラ錠などの病院で処方される医療用医薬品と、ドラッグストアで購入できるユベラCソフトなどがあります。それぞれの違いを見ていきます。
処方薬のユベラ錠はトコフェロール酢酸エステルのみを含む
ユベラ錠は有効成分としてトコフェロール酢酸エステルのみを含みます。主にビタミンE欠乏症の予防や治療、動脈硬化、静脈血栓症、しもやけなど末梢循環障害の治療に用います。
市販薬はトコフェロール酢酸エステル以外の有効成分も含む
市販薬はトコフェロール酢酸エステル以外の有効成分も含みます。ユベラCソフトはトコフェロール酢酸エステル以外にビタミンCを多く含みます。
ユベラCソフト(1包1.3g)の成分
有効成分:トコフェロール酢酸エステル 100mg
アスコルビン酸(ビタミンC) 200mg
その他添加剤:コムギデンプン、ヒドロキシプロピルセルロース、香料、還元麦芽糖水アメ、リボフラビン
ユベラCソフトはトコフェロール酢酸エステルよりもビタミンCを多く含んでいることがわかります。
商品名 | 区分 | 医師の診察 | 入手場所 |
ユベラ錠 | 医療用医薬品 | 必要 | 処方受付のある薬局 |
ユベラCソフトなど | 第3類医薬品 | 不要 | ドラッグストアなど |
ユベラ錠の副作用や注意点
ビタミンEの過剰摂取
ユベラ錠の有効成分トコフェロール酢酸エステル(ビタミンE)は脂溶性ビタミンです。過剰に摂取しても尿として排出されうビタミンCなどの水溶性ビタミンと異なり、脂溶性ビタミンは体内に蓄積しやすい性質があります。
ビタミンEは、過剰に摂取すると血液が止まりにくくなることが知られています。
適量であれば健康につながりますが、過剰に摂取すると死亡率が高まるという報告があります。医師、薬剤師の指示に従い、用法容量を守って服用しましょう。
また、併用する薬やサプリメントにビタミンEが含まれている場合、過剰摂取になってしまう恐れがあります。併用している薬やサプリメントがあるかたは事前に医師薬剤師に相談してください。
ユベラ錠の副作用
ユベラ錠の副作用としては以下の症状が報告されています。()は発症頻度
・便秘(0.1~5%未満)
・胃の不快感(0.1~5%未満)
・下痢(0.1%未満)
以上のような症状が表れたら、直ちに服用をやめて医師、薬剤師に相談してください。
ユベラ錠の入手方法
ユベラ錠は原則として医師の診断を受けて処方してもらう必要があります。
しかし、毎日が忙しく病院で診察を受け、薬局にユベラ錠を買いに行く時間がない方も多いかもしれません。
そこで、弊社のMedDirect(メドダイレクト)をご利用いただくと、予約から診察、処方、お届けまで全てオンラインで完結するため、時間や場所を気にせず、お手軽にユベラ錠を購入できます。さらにビフロキシン配合錠だけでなく、上記のやハイチオールやシナールも併せてお買い求めいただけます。
※メドダイレクトは美容目的のため、保険適用外の自由診療です。自由診療と聞くと高額なイメージがありますが、メドダイレクトでは初診料や再診料、処方料が無料で、お薬代と送料のみでリーズナブルにご利用いただけます。
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