整腸薬として知られるミヤBM。
その成分や効果、市販薬のミヤリサンとの違い、副作用、購入方法などをわかりやすく解説します。
目次
ミヤBMとは?
ミヤBMとは、ミヤリサン製薬の商標で、有効成分として酪酸菌の一種である宮入菌を含む医療用医薬品です。
ミヤは宮入菌のミヤ、BMは宮入菌を意味するbutyricum MIYAIRIから名付けられました。
錠剤タイプと散剤タイプの2種類があります。
有効成分はいずれも宮入菌末です。添加剤に違いがあります。
ミヤBM錠(1錠中)の成分
有効成分:宮入菌末 20mg
その他添加剤:乳糖水和物、沈降炭酸カルシウム、白糖、トウモロコシデンプン、タルク
ミヤBM細粒(1g中)の成分
宮入菌とは?
ミヤBMの有効成分の宮入菌とは、大腸に届いた食物繊維を分解し、酪酸を作り出す酪酸菌の一種です。
千葉医科大学、現在の千葉大学医学部の宮入近治博士が1933年、人の腸内細菌を研究中に発見し、整腸剤として、1940年から製造されています。
酪酸菌と乳酸菌の違い
整腸作用がある善玉菌として有名なものに、ヨーグルトに含まれるブルガリア菌などに代表される乳酸菌があります。
乳酸菌は小腸と大腸で増殖し、糖を分解して乳酸を生み出しますが、宮入菌を含む酪酸菌は大腸のみで増殖し、酪酸を生み出します。酪酸を作り出せるのは酪酸菌のみです。
ミヤリサン製薬とは?
ミヤリサン製薬とは、宮入菌を発見した宮入博士が作った製薬会社です。創業以来、宮入菌を使った整腸薬を製造販売しています。
ミヤBMの効果
ミヤBMに含まれる宮入菌は、芽胞(がほう)という強い膜に覆われているため、胃液や胆汁酸、消化酵素、抗生物質の影響を受けにくく、生きたまま大腸に届き、増殖し高い整腸作用を発揮します。
宮入菌は増殖する過程で、食物繊維を分解して酪酸を作ります。
酪酸には、腸管上皮細胞のエネルギー源になったり、腸内の環境を安定に維持したり、炎症などから守ったりする効果があります。
また、酪酸によって腸内が弱酸性に保たれ、ウェルシュ菌や黄色ブドウ球菌などの腸の調子を悪化させる悪玉菌の増殖を抑え、腸の調子を整える乳酸菌やビフィズス菌など善玉菌の増殖を助けます。
便秘や軟便など一般的な不調の治療に用いるほか、抗生物質に耐性があるため抗生剤の副作用による下痢の治療にも処方します。
さらに宮入菌は、腸内環境を整えることで、飲み合わせる薬の吸収を助け、より効果を引き出す効果が期待できます。
ミヤBM組み合わせ次第で相乗効果が期待できる
ミヤBMは、以下の他の医薬品(成分)と組み合わせることで、さらなる効果が期待できます。
ここでは概要を記載しますので、各医薬品の詳細は別記事を参照して下さい。
シナールはアスコルビン酸(ビタミンC)とパントテン酸カルシウムを有効成分とする医薬品です。
抗酸化作用、抗炎症効果、皮膚の新陳代謝の活性化などさまざまな効果があり、ニキビや吹き出物、赤みなどの皮膚トラブルを緩和し、健やかな肌や髪を維持します。
トラネキサム酸にはメラニン色素の生成を抑えたり、炎症を抑える作用があるため、シミを抑える働きのほか、そばかす、肝斑、老人性色素斑、傷などの色素沈着にも効果があると言われています。
ハイチオールはL-システインを有効成分とする医薬品です。
L-システインはシナールと同様にシミの予防やシミを薄くする働きがあります。
さらに肌のターンオーバーを促進する働きがあるため、美肌に効果的です。
ユベラはビタミンEを有効成分とする医薬品です。
ビタミンEは強い抗酸化力があり、細胞を活性酸素から守る働きがあります。
ビオチンはビタミンHとも言われ、体内で代謝酵素の補酵素として代謝に関与します。 通常、急・慢性湿疹、小児湿疹、接触皮膚炎、脂漏性湿疹、尋常性ざ瘡(ニキビ)の治療に用いられます。
ミヤBMと市販薬ミヤリサンの違い
商品名 | 区分 | 医師の診察 | 入手場所 |
ミヤBM | 医療用医薬品 | 原則必要 | 処方受付のある薬局 |
強ミヤリサン錠など | 医薬部外品 | 不要 | ドラッグストアなど |
ミヤBMの有効成分である宮入菌を含む市販薬には、ミヤBMと同じくミヤリサン製薬が発売する強ミヤリサン錠などがあります。
強ミヤリサン錠(1錠中)の成分
有効成分:宮入菌末 30mg
その他添加剤:乳糖水和物、トウモロコシデンプン、タルク、結晶セルロース、ステアリン酸マグネシウム、白糖
商品名 | 有効成分 | 1錠中 | 1日の限度量 |
ミヤBM | 宮入菌末 | 20mg | 360mg |
強ミヤリサン錠 | 宮入菌末 | 30mg | 270mg |
1錠中の宮入菌末の量は一般薬の強ミヤリサン錠が30mgであるのに対し、医療用医薬品のミヤBM錠は20mgです。
ただし、1日あたりの宮入菌末の摂取上限は、強ミヤリサンが270mgであるのに対し、ミヤBMは360mgです。
つまり、医療用医薬品のミヤBMの方が、市販薬の強ミヤリサンよりも、有効成分である宮入菌を多く摂取することができます。
ミヤBMのよくある質問
ミヤBMについてよくある質問とその回答を以下にまとめました。
ミヤBMとビオフェルミンの違いは何ですか?
回答:いずれも善玉菌を有効成分とする医薬品ですが、含む菌の種類が異なります。ミヤBMは酪酸菌の宮入菌、ビオフェルミンはビフィズス菌や乳酸菌をそれぞれ含みます。
ミヤBMにジェネリック医薬品はありますか?
回答:ありません
ミヤBMに副作用はありますか?
回答:ありません
ミヤBMと飲み合わせが悪い薬はありますか?
回答:ありません
ミヤBMを飲むと痩せますか?
ミヤBMは抗生物質の副作用による下痢に効果がありますか?
ミヤBMは食欲不振を改善しますか?
ミヤBMの副作用や注意点
ミヤBMの副作用は、報告されていません。しかし、服用して何か異変を感じた場合は医師薬剤師に相談してください。
また、妊娠中や授乳中であっても服用できます。心配な方は医師薬剤師に相談してみましょう。
特に飲み合わせが悪い薬もありません。
ミヤBMの入手方法
ミヤBMは、有効成分の宮入菌を市販薬よりも多く摂取することができ、より効果を期待できる医薬品ですが、購入するには、原則として医師の診察を受け処方してもらう必要があります。
しかし忙しく、病院に行き薬局でミヤBMを買う時間が確保できない方も多いと思います。そんな方にオススメなのが、弊社のMedDirect(メドダイレクト)です。
予約から診察、処方、お届けまで全てオンラインで完結し、時間や場所を気にせず、いつでもどこでも気軽に購入することができます。
さらに、ミヤBMだけでなく、上記のシナールやビオチン散など相乗効果を期待できる医薬品とセットで購入できるため大変オススメです。
※美容目的の処方のため保険適用外の自由診療となりますが、MedDirect(メドダイレクト)は初診料、再診料、処方料が無料で、お薬代と送料のみのご負担でリーズナブルにご利用いただけます。
メドダイレクトでのミヤBM処方プランと料金
メドダイレクトでは、お肌の老化が気になる方向けの「エイジングケア」プラン内で、ミヤBMと、ユベラ、ビオチン散、トランサミン、シナールとハイチオールの代替品のビタミンCとL-システインのサプリメントを併せて30日分を、初回9,480円、2回目以降8,180円で処方しております。
価格は税込みです。
メドダイレクトではこのほかにもさまざまなプランをご用意しておりますので、詳細は、MedDirect(メドダイレクト)取り扱い医薬品をご覧ください。
ミヤBMのまとめ
・ミヤBMは酪酸菌の1種である宮入菌を主成分とする医療用医薬品。
・医療用医薬品のため購入には原則として病院で処方してもらう必要がある。
・宮入菌は芽胞という強い膜に覆われているため胃液や抗生剤の影響を受けにくく生きたまま大腸に届い増殖、高い整腸作用を発揮する
・宮入菌は、大腸のみで増殖し、腸内の環境安定化させる酪酸を生み出す。
・宮入菌は腸内環境を弱酸性に保ち、悪玉菌の増殖を抑え、善玉菌の増殖を助ける。
・宮入菌は、飲み合わせる薬の吸収を助け、より効果を引き出す働きがある。
・宮入菌を含む医薬品には、医療用のミヤBMのほかに、強ミヤリサン錠などの市販薬もあるが、処方薬の方が1日あたりに摂取できる宮入菌の量が多く、より高い効果を期待できる。
・ミヤBMは副作用や、禁忌もなく、比較的安全な医薬品と言える
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