肌や髪を健やかに保つ効果があるとされるビオチン。その詳しい成分や効果、副作用、購入方法をわかりやすく解説します。
目次
ビオチンとは？
ビオチンとは、オランダのケーグルが１９３５年に発見した水溶性のビタミンで、ビタミンB７やビタミンHとも呼ばれています。Hは、ドイツ語のHaut（皮膚）に由来します。
ビオチンが、皮膚炎を予防する成分として発見されたことから名付けられました。
ビオチンは、皮膚や粘膜の維持、爪や髪の健康に深く関わっていると言われており、皮膚の炎症を治す働きがあります。
またビオチンは、糖やアミノ酸の代謝、脂肪酸の生合成に関わるカルボキシラーゼという酵素を補助する働きがあり、エネルギーを作り出す手助けもしています。
ただしビオチンは、体内ではほとんど生成できないため、食べ物やサプリ、医薬品などで摂取する必要があります。
ビオチンを含む食べ物
ビオチンは、シイタケなどのきのこ類や鶏レバーなどの肉類、種実類、卵類、魚介類に多く含まれています。
ただし、毎日生卵を10個以上食べると、卵白に含まれるアビジンという物質がビオチンと結合して吸収を妨げ、欠乏することがあります。
加熱することにより、アビジンが変化し、影響を抑えることができるで、生卵を大量に摂取しない限り欠乏の心配はいりません。
ビオチン欠乏症
ビオチンは、体内ではほとんど作れないため食べ物やサプリ、医薬品で摂取する必要があります。
ビオチンが不足すると、糖代謝が正常に行われず、乳酸が蓄積して血液が酸性になる乳酸アシドーシスになる他、リウマチや、目や口、肌などさまざまな部分が乾燥するシェーグレン症候群、クローン病などの免疫不全症、インスリンの分泌低下による糖尿病、皮膚炎、萎縮性舌炎、食欲不振、むかつき、吐き気、憂鬱感、顔面蒼白、前胸部の痛み、筋力低下、貧血、ふらつきなど、さまざまな症状が現れます。
ビオチンの欠乏は、上記で説明したように生卵を大量に食べた場合のほか、抗けいれん薬を長期服用したり、長期間血液透析を受けたりしている場合に起こることが知られています。
ビオチンの効果
ビオチンには上記の欠乏症を改善する効果のほかに、以下のような効果があります。
皮膚炎の改善
ビオチンには、詳しい仕組みはわかっていませんが、皮膚の炎症やかゆみの原因物質となるヒスタミンという成分の生成を抑え、尿として排泄する働きがあることがわかっています。
アレルギー症状の緩和
ヒスタミンはアレルギー性皮膚炎や花粉症などのアレルギー症状の原因になっています。
ビオチンの抗ヒスタミン作用により、これらのアレルギー症状を緩和する効果が期待できます。
皮膚や髪の毛の健康維持を助ける
皮膚や髪の毛などはたんぱく質からできています。
ビオチンは、食事から摂取したたんぱく質の分解を促し、吸収しやすくしたり、体内での合成を助けます。そのため、ビオチンは、肌荒れや脱毛など改善する効果が期待できます。
疲労回復を助ける
エネルギーが不足すると疲労感が強くなったり、疲労回復が遅くなったりします。
ビオチンが、エネルギー源を円滑にエネルギーに変えることで疲労回復につながります。
ビオチンを含む医薬品
ビオチンを含む市販のサプリメントは複数発売されいますが、メーカーや商品によって含有量にばらつきがあり、病院で処方される医療用医薬品よりも含有量が少ないことが多いです。
ビオチンを主な有効成分とする医療用医薬品は、液剤や散剤、注射剤があります。
ビオチンを含むサプリメントとビオチン散の違い
ビオチンを含むサプリメントも発売されており、医療用医薬品のビオチン散とは異なり、ドラッグストアなどで手軽に購入できます。
しかし、ビオチンの含有量がビオチン散よりも少なく抑えられているため、ビオチンを多く含むビオチン散の方がより高い効果を期待できます。
DHCのサプリメント「持続型ビオチン」では１錠中のビオチンは500μgですが、ビオチン散は１ｇ中に2mg（2000μg）含みます。
ビオチンは組み合わせ次第で相乗効果が期待できる
ビオチンは以下の他の医薬品（成分）と組み合わせることでニキビ、毛穴改善目的において、さらなる効果が期待できます。
ここでは概要を記載しますので、各医薬品の詳細は別記事を参照して下さい。
シナールはアスコルビン酸（ビタミンC）とパントテン酸カルシウムを有効成分とする医薬品です。
抗酸化作用、抗炎症効果、皮膚の新陳代謝の活性化などさまざまな効果があり、ニキビや吹き出物、赤みなどの皮膚トラブルを緩和し、健やかな肌や髪を維持します。
トラネキサム酸にはメラニン色素の生成を抑えたり、炎症を抑える作用があるため、シミを抑える働きのほか、そばかす、肝斑、老人性色素斑、傷などの色素沈着にも効果があると言われています。
ハイチオールはL-システインを有効成分とする医薬品です。
L-システインはシナールと同様にシミの予防やシミを薄くする働きがあります。
さらに肌のターンオーバーを促進する働きがあるため、美肌に効果的です。
ユベラはビタミンEを有効成分とする医薬品です。
ビタミンEは強い抗酸化力があり、細胞を活性酸素から守る働きがあります。
ミヤBMは善玉菌である酪酸菌の１種の宮入菌を有効成分とする医薬品です。
高い整腸作用があり、飲み合わせた薬の吸収を助けます。
ビオチンの副作用や注意点
ビオチンは、摂取しすぎても尿として排出される水溶性ビタミンです。そのため、副作用や過剰症はありません。
ただし、服用して何らかの異常が現れた場合は使用をやめ、医師薬剤師に相談してください。
ビオチン散のよくある質問
ビオチン散についてよくある質問とその回答を以下にまとめました。
ビオチン散に副作用はありますか？
回答：副作用は確認されておりません。しかし、異常を感じたら服用をやめて医師薬剤師に相談するようにしましょう。
ビオチン散を保険適用で処方してもらうことはできますか？
ビオチン散はアトピーにも効きますか？
ビオチン散を服用すると白髪が減りますか？
ビオチンを含むサプリはありますか？
ビオチンは脱毛症に効きますか？
ビオチン散は妊娠中でも服用できますか？
ビオチン散の入手方法
ビオチン散は、有効成分のビオチンを市販のサプリメントよりも多く摂取することができ、より効果を期待できる医薬品ですが、購入するには、原則として医師の診察を受け処方してもらう必要があります。
しかし忙しく、病院に行き薬局でビオチン散を買う時間が確保できない方も多いと思います。そんな方にオススメなのが、弊社のMedDirect（メドダイレクト）です。
予約から診察、処方、お届けまで全てオンラインで完結し、時間や場所を気にせず、いつでもどこでも気軽に購入することができます。
さらに、ビオチン散だけでなく、上記のシナールやミヤＢＭなど相乗効果を期待できる医薬品とセットで購入できるため大変オススメです。
※美容目的の処方のため保険適用外の自由診療となりますが、MedDirect（メドダイレクト）は初診料、再診料、処方料が無料で、お薬代と送料のみのご負担でリーズナブルにご利用いただけます。
メドダイレクトでのビオチン散を含む処方プランと料金
メドダイレクトでは、医療用のビオチン散を含む処方プランを「エイジングケアプラン」と「エイジングケア根本対策プラン」の２つご用意しております。処方内容や価格は以下の通りです。
エイジングケアプランは、ビオチン散0.2％に加え、シナール代替品のビタミンCサプリメントとハイチオール代替品のL-システインサプリメント、トランサミン250mg、ユベラ50mg、ミヤBMを30日分を合わせて、初回９，４８０円、２回目以降が８，１８０円です。
エイジングケア根本対策プランは、ビオチン散0.2％に加え、シナール代替品のビタミンCサプリメントとハイチオール代替品のL-システインサプリメント、ユベラ50mg、ビフロキシン配合錠、フルスルチアミン錠25mg、BIOPORT CBを30日分を合わせて、初回１３，３６０円、２回目以降が１２，０６０円です。
価格はいずれも税込みです。
他にもさまざまなプランをご用意しております。詳細は、MedDirect（メドダイレクト）取り扱い医薬品をご覧ください。
ビオチンのまとめ
・ビオチンは水溶性ビタミンの１種。
・皮膚や粘膜の維持、爪や髪の健康に深く関わり、皮膚の炎症を治す働きがある。
・体内では生成できないため食事等で補給する必要がある。
・ビオチン欠乏症になると、皮膚炎や、目や口、肌などが乾燥する、筋力低下、吐き気、憂鬱などさまざまな症状が現れる。
・ビオチン散は、皮膚炎の改善やアレルギー症状の緩和、肌や髪の毛の健康維持を助ける、疲労回復を助けるなどの効果がある。
・ビオチンにはサプリメントもあるが、医療用医薬品のビオチン散の方が、ビオチンの配合量が多く、より効果を期待できる。
・医療用医薬品のビオチン散を買うには、原則として医師の処方箋が必要。
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