ニキビ治療に効果があるとされるディフェリンゲル。その詳しい成分や効果、副作用、入手方法をわかりやすく解説します。
目次
ディフェリンゲルとは?
ディフェリンとは、スイスの製薬メーカーであるガルデルマの商標で、化学品としての一般名はアダパレンといいます。ディフェリンという名称は、細胞分化(differentiation、ディファレンシエーション)に由来します。
ディフェリンゲルとは、このディフェリンをゲル状にした処方箋医薬品です。医師の診断を受け処方箋をもらわないと購入できません。ニキビ治療に使います。
ディフェリンゲル0.1%(1g中)の成分
有効成分:アダパレン 1mg
その他の添加剤:プロピレングリコール、パラオキシ安息香酸メチル、カルボキシビニルポリマー、ポリオキシエチレン(20)ポリオキシプロピレン(20)グリコール、エデト酸ナトリウム水和物、水酸化ナトリウム
ディフェリンゲルは、スイスのローザンヌに本社を置く皮膚科に特化した製薬メーカのガルデルマが開発し、ヨーロッパでは1992年から販売され、現在では世界83か国で承認されています。日本では2008年に発売を開始し、2018年からは、皮膚科を専門とする製薬メーカーのマルホが製造販売しています。
アダパレンとは?
アダパレンは、レチノイド(ビタミンA誘導体)と似たナフトエ酸誘導体です。誘導体とは、物質の一部を変え、体内に取り込みしやすくしたものです。レチノイドの塗り薬としては、シミやたるみ、ニキビなどの治療で使うトレチノインがあります。
アダパレンとトレチノインの違い
アダパレンとトレチノインはいずれもニキビ治療に効果があります。ただ、アダパレンは、トレチノインとは異なり日本でも認可されている医薬品です。アダパレンは、トレチノインよりも効果は劣るものの、赤みやひりひり感、皮むけなどの副作用が穏やかだとされています。
成分 | 区分 | 効果 | 副作用 | |
アダパレン(ディフェリンゲル) | ナフトエ酸誘導体 | 処方箋医薬品 | 穏やか | 穏やか |
トレチノイン | ビタミンA誘導体 | 国内未認可医薬品 | 強い | 強い |
ディフェリンゲルの効果
ニキビは、皮脂腺が発達し皮脂が多すぎたり、毛穴の出口が詰まったりして毛穴の外に皮脂が出られずにたまってしまうところから始まります。さらに、毛穴の中でニキビの原因となるアクネ菌が増殖し、炎症が起こりニキビになります。
ディフェリンゲルの有効成分アダパレンは、皮膚表面をつくる細胞が生まれてから角質になるまでの過程である「皮膚の角化」を調節し、毛穴のつまりを改善し、毛穴を広くすることで皮脂がたまらないようにしてニキビを治します。
ディフェリンゲルは組み合わせ次第で相乗効果が期待できる
ディフェリンゲルは以下の他の医薬品(成分)と組み合わせることでニキビ、毛穴改善目的において、さらなる効果が期待できます。
ここでは概要を記載しますので、各医薬品の詳細は別記事を参照して下さい。
シナールはアスコルビン酸(ビタミンC)とパントテン酸カルシウムを有効成分とする医薬品です。
抗酸化作用、抗炎症効果、皮膚の新陳代謝の活性化などさまざまな効果があり、ニキビや吹き出物、赤みなどの皮膚トラブルを緩和し、健やかな肌や髪を維持します。
ハイチオールはL-システインを有効成分とする医薬品です。
L-システインはシナールと同様にシミの予防やシミを薄くする働きがあります。
さらに肌のターンオーバーを促進する働きがあるため、美肌に効果的です。
ユベラはビタミンEを有効成分とする医薬品です。
ビタミンEは強い抗酸化力があり、細胞を活性酸素から守る働きがあります。
働きがあります。 ビタミンCと同時に摂取することで、ビタミンCは効力を失ったビタミンEを活性化させるため、抗酸化作用が向上し、美肌効果も向上します。
ビフロキシン配合錠はビタミンB2とB6を有効成分とする医薬品です。
ビタミンB2とB6は皮膚や粘膜を正常に保つのに必要で、不足すると肌荒れの原因になります。
フルスルチアミン錠はビタミンB1を有効成分とする医薬品です。
ビタミンB1は肌荒れを改善したり、肌のハリやツヤの回復などに効果があります。
アダパレンを含むジェネリック医薬品
アダパレンを含む医薬品は先発薬のディフェリンゲルのほかに、ジェネリック医薬品がとしてニプロや日本ジェネリック、共創未来ファーマなど各社から発売されています。
いずれも、1g中にアダパレンを1mg含みます。医師の処方箋がないと購入できない処方箋医薬品です。主なものは以下の通りです。
アダパレンゲル0.1%「JG」:日本ジェネリック
アダパレンゲル0.1%「テイコク」:ケミックス
アダパレンゲル0.1%「YD」:陽進堂
アダパレンゲル0.1%「ニプロ」、アダパレンクリーム0.1%「ニプロ」:ニプロ
ディフェリンゲルの副作用と注意点
ディフェリンゲルは、使い始めから2週間以内に、赤みやヒリヒリ感、皮むけ、乾燥などの刺激症状が出ることが多いです。刺激は一時的なもので少しずつ軽くなっていきます。ただし、刺激感が強く使い続けるのが難しい場合などは、早めに医師や薬剤師に相談してください。
ディフェリンゲルの成分に対して過敏症の既往歴がある方は使えません。誤って塗布すると、重篤なアレルギー症状があらわれる恐れがあります。
また、妊娠中の方や妊娠している可能性のある方、授乳中の方についても、ディフェリンゲルは使用できません。
ディフェリンゲルの入手方法
ディフェリンゲルは処方箋医薬品です。ディフェリンゲルの有効成分のアダパレンを含む市販薬はありません。ドラッグストアで購入することはできず、購入する場合は必ず医療機関で診察を受け、処方してもらう必要があります。
しかし忙しく、病院に行き薬局でディフェリンゲルを買う時間が確保できない方も多いと思います。そんな方にオススメなのが、弊社のMedDirect(メドダイレクト)です。
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さらに、ディフェリンゲルだけでなく、上記のシナールやハイチオールなど相乗効果を期待できる医薬品とセットで購入できるため大変オススメです。
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